コラム

25.テレワーク時代のチームワーク

2020年05月11日
人事労務は海外経営の基礎

前回の原稿を書いたのが2月上旬。「世界が一変した」と書きましたが、本当に世界が一変したのは、それからでした。唯一、中国だけは武漢の封鎖も解き、日常生活の回復が視野に。多くの国にとって中国の状況が先行指標であり希望にもなるとは……。想像を超える事態が続きます。

 

さて、中国国内では通常出勤が戻ってきましたが、日本は緊急事態宣言を受けてこれからテレワークが本格化するところ。世界全体でもテレワークが基本です。新型コロナの終息時期・各国の規制解除・フライトの復活などを考えると、テレワークとの付き合いは長くなりそうです。

となると、非常時の緊急避難的対処ではなく、「常態」としてテレワークにおけるマネジメントやチームワークを考える必要があります。多拠点を統括する人であれば、もともと「テレマネジメント」ですよね。

テレワークというお互い近くにいない状況でもチームワークが機能するか、社員が自律的・意欲的に仕事してくれるか、そもそも仕事をしているのか……。頭を悩ませるリーダーや管理者は少なくないはず。しばらくこの問題を考えてみましょう。

弊社では、2014年からテレワークを試しはじめ、すでに6年ほどの経験があります。といっても在宅勤務ではなく、私がオフィスにいなくても各自が自立して仕事を回せるよう、意図的にアジア各国へ行ったりして小島不在の期間をつくったのが始まりです。最初のうちは戻ってみると緩んだ雰囲気が漂っていました。

2020.05 BizChina誌

この記事を書いた人

小島 庄司Shoji Kojima

多文化混成組織の支援家、Dao and Crew 船長。
事業環境のシビアさでは「世界最高峰」と言われる中国で、日系企業のリスク管理や解決困難な問題対応を 15 年以上手がけ、現地で「野戦病院」「駆け込み寺」と称される。国籍・言葉・個性のバラバラなメンバーが集まるチームは強いし楽しい!を国内外で伝える日々。